帯状疱疹にご注意ください

更新日:2023年02月01日

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。 多くの人が子どものときに感染した水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。

ウイルスは、水ぼうそうが治った後も知覚神経節に潜伏していて、加齢や過労、ストレスなどで免疫力が低下することにより、ウイルスが再び活性化し帯状疱疹を発症します。

50歳以上になると発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人は発症するといわれています。

症状

ピリピリ、チクチクと強い痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが、体の左右どちらかの神経に沿って帯状に現れ、多くの場合、皮膚症状が治るともに痛みも消えていきます。

その中でも、神経の損傷によって、その後も3か月以上続く痛みは、「帯状疱疹後神経痛(PHN)」と呼ばれ、最も頻度の高い合併症です。また、帯状疱疹が現れる部位によって、角膜炎、顔面神経麻痺、難聴などの合併症を引き起こすことがあります。

治療

帯状疱疹はひどくなる前に治療を始めることが重要です。

帯状疱疹の治療は、原因となっているウイルスを抑える抗ウイルス薬と、痛みに対する痛み止めが中心となります。帯状疱疹の痛みは発疹とともに現れる痛みと、その後、神経が損傷されることにより長く続く痛みに分けられ、それぞれに合った痛み止めが使われます。

発疹が出てから72時間以内に治療を始めることが望ましいといわれているため、発疹に気づいたらできる限り早く受診しましょう。

予防

1. 免疫力を高めましょう

免疫力を低下させないことが重要になります。

日常生活の中で、十分な休養や、食事バランス、適度な運動など、規則正しい生活をこころがけ、免疫力を高めましょう。

2. 帯状疱疹ワクチンによる予防

ワクチン接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありませんが、発症や重症化を抑える効果が期待されます。帯状疱疹ワクチンの対象は、どちらも50歳以上となります。

帯状疱疹ワクチンには、2つの種類があり接種回数も異なります。

  • 不活化ワクチン: 2回接種
  • 生ワクチン: 1回接種

なお、帯状疱疹ワクチンは法令に定められた定期予防接種ではないため、接種する場合は任意接種となり、費用は全額自己負担となります。

接種を希望される場合は、医療機関へ直接ご相談ください

予防接種による健康被害救済制度

帯状疱疹ワクチンの予防接種は任意接種のため、健康被害が生じた場合は「独立行政法人医薬品医療機器総合機構救済制度」による救済対象となります。

申請に必要な手続きなどについては、独立行政法人医薬品医療機器総合機構へお問い合わせください。

この記事に関するお問い合わせ先

健康スポーツ部 いきいき健康医療課(加須保健センター内)

〒 347-0061
埼玉県加須市諏訪1丁目3番地6
電話番号:0480-62-1311 ファックス番号:0480-62-1158
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