地域の宝、トキソウを守るために
浮野の里に広がる静寂な湿地。その片隅で、今年も小さな薄桃色の花「トキソウ」が季節を告げています。トキソウは、非常に繊細で希少な植物であり、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧に指定されています。この貴重なトキソウをはじめ多くの希少種が自生する「浮野の里」は、地域の誇るべき自然の宝庫です。この美しい自然を未来へ残すため、地域の方々と共に大切に保護・保全活動を行っております。
トキソウについて
開花の様子
【名前の由来】
トキソウ(朱鷺草)の和名は、花の色がトキ(朱鷺)の羽の色に似ていることに由来します。
【分類】
ラン科トキソウ属 多年草
【特徴】
日当たりの良い酸性の湿地や湿原を好みます。乾燥には弱く、また他の植物に覆われて日陰になってしまうと育ちにくいため、湿地の植生が適切に管理されている環境が不可欠です。高さ10~20cmほどの茎を伸ばし、1輪または2輪の花を咲かせます。
【開花時期】5月中旬~6月上旬
【希少性】環境省レッドリストでは「準絶滅危惧(NT)」、埼玉県レッドリストでは「絶滅危惧1A類(CR)」に指定されており、非常に保護の重要性が高い植物です。
自生地の保護について
トキソウが自生するエリアについては、以下の理由により「関係者以外立ち入り禁止(非公開)」とさせていただいております。
トキソウが生きる湿地は、人間の足跡一つで環境がガラリと変わってしまうほど、とても繊細でデリケートな世界です。「そっと見守ること」も、皆様にできる大切な保全活動です。
ご理解とご協力をお願いします。
繊細な生育環境を守るため
トキソウが生きる湿地の土壌は非常に柔らかく、人の足跡が残るだけで生育環境に致命的なダメージを与えてしまいます。
盗掘という悲しい被害を防ぐため
希少な植物は、心ない人による盗掘のリスクに常にさらされています。場所を明かさないことは、花を守るためのもっとも重要な「防護策」です。
静かな環境を守るため
周辺の環境を維持し、トキソウが来年も、その先も花を咲かせることができる「適度な距離感」を保つ必要があります。
トキソウの開花状況
2026年5月25日

【昨年の様子】2025年5月22日

浮野の里の自然を守る活動
モニタリング調査の様子
浮野の里の豊かな自然は、地域の方々やボランティアの皆様による日々の環境整備によって守られています。
また、トキソウをはじめとする希少植物の保全を目指し、専門的見地から定期的なモニタリング調査や環境管理を行っています。
この記事に関するお問い合わせ先
環境安全部 環境政策課(本庁舎2階)
〒 347-8501
埼玉県加須市三俣二丁目1番地1
電話番号:0480-62-1111(代表) ファックス番号:0480-62-1934
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更新日:2026年05月28日