水痘（みずぼうそう）の流行注意報発令中

令和7年5月14日に、埼玉県から「水痘（みずぼうそう）」の流行注意報が発令されました。

水痘は感染力が強く、接触感染・飛沫感染・空気感染のいずれでも広がります。妊婦など重症化しやすい方は、特に注意が必要です。

• 水痘（みずぼうそう）は、水痘帯状疱疹ウイルスによっておこる感染症で、6～8割程度は9歳以下のお子さんに流行がみられる病気です。
• 潜伏期間は、10～21日です。発疹が現れる1～2日前から、出現後4～5日（もしくはかさぶたになるまで）感染力があります。かゆみのある発疹、紅斑や丘疹が現れて短期間で水疱や膿疱となり、かさぶたとなって治癒するとされています。
• 成人、特に妊婦の感染は重症化しやすく、妊娠初期の感染によって、胎児に先天性水痘症候群という、低出生体重、四肢低形成、皮膚瘢痕などを伴う先天異常をおこし、分娩前5日～分娩後2日の感染によって新生児に致命的な重症水痘が生じることもあります。

1・2歳のお子さんは水痘ワクチンの定期予防接種の対象です。予防接種スケジュールに沿って接種を受けましょう。

飛沫感染を防ぐため、普段からマスクの着用等咳エチケットを守ることを心掛けましょう。

接触感染を防ぐには、手指などに付いたウイルスを流水・石けんによる手洗いで物理的に取り除くことが有効です。患者の水疱や患者が使用したものに触れた後は、傷口や鼻や口、目などの粘膜に触れる前に必ず手を洗いましょう。