アルコールと健康

更新日:2023年02月13日

お酒は昔から人々の生活や行事と深く結びついており、身近な存在として楽しまれてきました。しかし、飲み過ぎると体に悪影響があることも分かっています。

飲み過ぎに気をつけて、楽しく健康的に飲酒しましょう。

お酒を飲み過ぎるとどうなるの?

適量の飲酒であれば、心臓関連死のリスクが減る、ストレス解消になる、などよい影響があるといわれていますが、過度な飲酒は全身に影響を及ぼします。

大量飲酒による影響

・頭頸部(口腔・咽頭・喉頭)がん、食道がん、肝臓がん、大腸がん、乳がんの原因になる

・血圧上昇が起こりやすく、脳出血のリスクが高まる

・中性脂肪が増加する(HDLコレステロールが増加する場合もある)

・糖尿病のリスクが上昇する

・アルコール性肝臓病、アルコール性すい炎になる可能性がある

・高尿酸血症になりやすく、痛風関節炎や腎障害、尿路結石などの合併症を引き起こす可能性がある

・認知症の原因となる

未成年者への影響

・急性アルコール中毒になりやすい

・脳の萎縮など、臓器への影響がでやすい

・アルコール依存症になりやすい

女性への影響

・急性アルコール中毒になりやすい

・乳がんのリスクを高める

・骨密度を減少させて骨粗しょう症や骨折になる可能性がある

・妊娠中の飲酒により、胎児へ影響(胎児性アルコール・スペクトラム障害)

お酒の適量はどれくらい?

・1日のアルコールの適量は男性が20g、女性が10gです。

お酒の種類 アルコール20gを含む量
ビール 500ml
チューハイ(7%) 350ml
日本酒 1合(180ml)
焼酎(25度) 0.6合(110ml)
ワイン(12%) 200ml
梅酒(13%) 1合(180ml)

※女性は表の半分の量が目安となります

お酒を楽しむコツは?

食事をしながらゆっくり飲む

アルコールの吸収が穏やかになったり、食事内の水分で血液内のアルコール濃度を薄めることができます。

強いお酒は薄めて飲む

アルコール度数が高いお酒は粘膜に刺激を与え、がんの原因になることがあります。薄めることで刺激を抑えることができます。

時間を決めて飲む

時間を決めて切り上げることで大量飲酒や二日酔いを防ぐことができます。

休肝日を週2日作る

飲酒により、肝臓や胃粘膜に負担がかかります。休肝日を設けることで肝臓や胃粘膜の修復をすることができます。

飲酒後の運動や入浴は避ける

運動や入浴によって肝臓でのアルコール代謝が遅れてしまい、なかなかお酒が体から抜けなくなってしまいます。また、予期しない事故などにつながる可能性もあります。

大量の飲酒がやめられない方へ

飲酒を続けているうちに自分の意思で飲酒のコントロールができなくなってしまった状態をアルコール依存症といいます。アルコールの大量摂取により身体面だけでなく、精神面や社会面でも影響がでます。

アルコール依存症から回復するためには断酒をしなければなりません。自分自身の意思だけではなかなか断酒をすることが難しいため、まずは専門病院を受診し、きちんとした診断や治療を受けることが必要となります。

詳しくは下記のホームページをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

健康医療部 いきいき健康長寿課(加須保健センター内)

〒 347-0061
埼玉県加須市諏訪1丁目3番地6
電話番号:0480-62-1311 ファックス番号:0480-62-1158
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