糖尿病アラート

更新日:2022年02月15日

第1弾!「 自覚症状がない今から健診を受けよう!」

1. 加須市の現状

加須市では、糖尿病(高血糖)、高血圧の方が多いのをご存じですか?
埼玉県立大学へ依頼した分析では、糖尿病による高血圧は埼玉県より多い状況です。

グラフ

 

また、糖尿病(高血糖)が原因で人工透析になる方も増えており、特に加須市では、50歳代以下の割合が高い状況です。

 

糖尿病患者の人工透析合併率のグラフ

グラフは、埼玉県立大学分析結果より

【引用元】埼玉県国保連及び広域連合:糖尿病のレセプト分析

2. 高血糖が血管へ及ぼす影響

次に、高血糖が血管へ及ぼす影響(高血圧、脳梗塞、人工透析など)について見てみましょう。

(1) 通常の血管

通常の血管

血液の中は、一定量の糖があります。

この糖は、体のエネルギー源です。

 

(2)高血糖の血管

高血糖の血管

食べ過ぎ・運動不足が続くと、血液の中は使われない糖が多くなります。

(3)糖が血管の壁に付着

糖が血管の壁に付着

高血糖の状態が続くと、糖が血管の壁に付着します。

 

(4)余分な糖から有害な物質(活性酸素)が発生

余分な糖から有害な物質(活性酵素)が発生

糖が付着した血管の壁から活性酸素が発生します。

(5)血管に傷が付く

血管に傷がつく

活性酸素は強力な酸化作用があるため、血管の壁を傷付けます。

 

(6)修復を繰り返し、血液の通り道が狭くなる

修復を繰り返し、血液の通り道が狭くなる

傷ついた部分を修復するために血小板が集まります。これがかたまり(血栓)となり、血液の通り道を狭くしたり塞いだりして血液が流れにくくなります。この状態を動脈硬化といいます。

(7)動脈硬化が起こり始めると、血圧が上昇する(高血圧)

動脈硬化が起こり始めると、血圧が上昇する(高血圧)

通り道が狭くなった分、血管に圧がかかります。

 

3. 高血圧が血管へ及ぼす影響

脳や心臓の太い血管(直径2~3mm)で動脈硬化が起こると、

脳の血管が狭窄すると脳梗塞を引き起こします心臓の血管が狭窄すると心筋梗塞を引き起こします

また、太い血管から急激に細くなっている血管に勢いよく流れ込むと、細い血管には大きな圧がかかります。

太い血管から細い血管に切り替わる場所太い血管から細い血管に血液が勢いよく流れ込む

その細い血管(直径0.2mm~0.005mm)で動脈硬化が起こると、

目の血管に狭窄が起こると網膜症を引き起こします手足の血管が狭窄すると神経障害を引き起こします

腎臓の血管が狭窄すると腎症を引き起こします 悪化すると人工透析が必要となります

 

 

4. 自分の血管を守るために

国保健診を受けよう!

自分の動脈硬化(血管の傷付き具合)の状態を知る方法の一つが健診(採血)です。

毎年受診することで動脈硬化の進行度を予測することができます。

食べ過ぎ、運動不足を改善しよう!

食事(in)と運動(out)の収支バランスをとることが大切です。何をどのくらい食べるとよいのか、日常生活への運動の取り入れ方など、詳しくは保健センターで行っている健康相談、リフレッシュクッシング等をご利用ください。

食事と運動の収支バランス

 

5. 糖尿病リスク予測ツールの活用について

糖尿病リスク予測ツールを活用し、糖尿病を予防しましょう。

国立研究開発法人 国立国際医療研究センターのホームページ上に、「糖尿病リスク予測ツール」http://www.ncgm.go.jp/riskscore/(外部サイト)が公表されています。
対象は、糖尿病と診断されたことがない30歳~64歳の方となります。
ご自身の健康づくりに、ご活用ください。
 

「糖尿病リスク予測ツール」とは

職域コホート(J-ECOHスタディ)の健康診断データをもとに、機械学習によって糖尿病の発症リスク予測モデルを構築し、当該モデルに基づき、入力された条件と同等の方が3年以内に糖尿病を発症する確率を表示するシステムを、株式会社教育ソフトウエアと共同開発したものです。

この記事に関するお問い合わせ先

健康スポーツ部 いきいき健康医療課(加須保健センター内)

〒 347-0061
埼玉県加須市諏訪1丁目3番地6
電話番号:0480-62-1311 ファックス番号:0480-62-1158
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