たばこと健康について
たばこの健康への影響
喫煙者への影響
たばこの煙には多くの化学物質が含まれており、その中には発がん性物質も含まれています。喫煙は肺がんをはじめ多くのがんや、脳卒中、虚血性心疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、2型糖尿病、歯周病など関連していることがわかっています。
また、妊娠中の喫煙により、低出生体重児、早産や自然流産、周産期死亡の危険性が高まります。
受動喫煙による影響
喫煙者が吸い込む煙(主流煙)よりも、たばこから立ち上る煙(副流煙)のほうが多くの有害化学物質を含んでいます。車中や換気していない部屋で喫煙すると、同じ空間にいる他の人にも健康被害を引き起こす可能性があります。
新型たばこによる影響
近年、加熱式たばこや電子たばこなど、火を使わないたばこが多く流通しています。加熱式たばこは、たばこ葉を使用しているためニコチンや様々な有害物質を含みます。
一方で電子タバコはニコチンを含まないものが一般的ですが、アメリカで電子たばこによるものと疑われる肺疾患などの健康被害例が報告されており、厚生労働省でも電子たばこの使用について健康被害がおきる可能性があると注意喚起しています。
禁煙にチャレンジしてみませんか?
禁煙によるメリット
禁煙することで、すぐに体への効果が表れます。
禁煙後20分 |
血圧や脈拍が正常になる |
2-3週間後 | 心臓や肺の機能が改善する |
1-9か月後 | 咳・息切れ・疲れやすさが改善 |
1年 | 上がっていた冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞など)のリスクが半減する |
5年 | 脳卒中のリスクが非喫煙者と同じになる |
10年 |
肺がん死亡率が喫煙者の半分になる 口腔・喉頭・食道・膵臓・膀胱・子宮頸がんのリスクが減る |
15年 | 冠動脈疾患のリスクが非喫煙者と同じになる |
その他にも「たばこ代がかからなくなり節約になる」、「ごはんが美味しく感じるようになる」、「目覚めがよくなりすっきり起きられる」など、禁煙によるさまざまなメリットがあります。
禁煙の取り組み方
たばこに含まれるニコチンには強い依存性があるため、禁煙するとニコチンが切れてイライラしたり落ち着かなくなるなどの症状が出てたばこを吸いたい気持ちが強まり、本人の意思や努力ではなかなか禁煙できません。
禁煙の近道は、医療機関での禁煙治療や禁煙補助薬を利用することです。
禁煙治療とは?
医療機関での禁煙治療は「楽に」「確実に」「あまりお金をかけずに」禁煙に取り組むことができます。受けられる医療機関については下記リンクをご確認ください。
内容
12週間のプログラムで、内服や貼り薬による治療を行います。
費用
4つの条件を満たしていれば健康保険による治療を受けられます。3か月間で考えると、1日1箱たばこを吸う費用よりも健康保険による禁煙治療を受ける費用のほうが安くすみます。
保険が適応される条件
- 現在たばこを吸っていて、ただちに禁煙しようという意思がある
- ニコチン依存症の診断テストの結果が5点以上(下記リンクから確認できます)
- 医療機関で禁煙治療の同意書に署名することに対して同意している
- 35歳以上の方について、1日平均本数×喫煙年数が200以上
禁煙支援マニュアル(ニコチン依存症の診断テスト) (PowerPointファイル: 902.5KB)
禁煙補助薬とは?
一般医療医薬品としてニコチンガムやニコチンパッチが市販されています。
その他自分でできること
吸いたくなった時に歯磨きをしたり深呼吸をしたり水を飲むなど、たばこに代わる習慣を見つけると禁煙を継続しやすくなります。
この記事に関するお問い合わせ先
健康医療部 いきいき健康長寿課(加須保健センター内)
〒 347-0061
埼玉県加須市諏訪1丁目3番地6
電話番号:0480-62-1311 ファックス番号:0480-62-1158
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更新日:2023年02月14日