令和7年6月
広報かぞ『市長コラム』6月分
新年度が始まって2カ月。新人も転職組もゴールデンウィークを越え新しい仕事と職場に慣れてきた頃でしょうか。市でも新採職員や新課長の研修などが行われています。研修には座学もあれば体験やOJTなど、さまざまな形態がありますが、中でも、先輩や上司から現場で学ぶOJTは非常に重要だと思っています。
私は、若い時から、あまり前例を踏襲せず、その時々の状況の中でどうあるべきか、どうすべきかを自分で考え、必要な対応をとるということを基本にしてきました。が、ある時、上司のやり方を見て考えを改め学んだことがあります。用地買収における地権者交渉の際、いかに相手とコミュニケーションをとり仲良くなるか、という局面でした。先輩や上司のやり方をよく見て学ぶということも大事だと思います。当然ながら、先輩や上司の側でも、ただ怒ったり、突き放したりするだけでなく、言って聞かせて、やってみせるという姿勢が大事です。ただ怒るだけでは、パワハラにこそなっても仕事は進みません。
山本五十六の名言の中に「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。」というものがあります。まさにその通りと思い、自分への戒めのひとつにしています。

更新日:2025年06月10日