令和6年市長の年頭挨拶

あけましておめでとうございます。

市民の皆様におかれましては、輝かしい新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。

昨年を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類に移行したことに伴い、様々なイベントや活動が復活し、明るい兆しが見えてきた一方で、エネルギーや生活必需品の物価高騰が続き、私たち一人一人の生活や社会経済活動に深刻な影響を及ぼした一年でありました。

本市におきましては、所得の低い方々に対する給付金の支給、水道基本料金や小中学校の給食費の一時免除をはじめとした物価高騰対策のほか、治水対策における国との連携をはじめ、7月の突風被害を踏まえた危険樹木の伐採や全公共施設の緊急点検と安全対策などにスピード感を持って取り組みました。

さらに、地域防災力を強化する防災士養成講座の開催、子育て支援医療費の対象拡大（18歳まで）、市内で創業・起業する方を後押しする創業支援補助金の創設など、私が目指す「安全」「安心」「未来」のまちづくりに向け、新たな取組を実施し、また、かぞ版スーパーシティの実現に向けて、構想や基本計画の策定など着実に取り組んだ一年でもありました。

「一年の計は元旦にあり」といいます。私は、毎年元旦には私個人の新年の目標を立てていますが、皆様はいかがでしょうか。

市の「一年の計」といえば予算ですが、まさに今、令和6年度当初予算の編成作業が最終局面を迎えています。

市民の皆様の声を踏まえ、「あれもやりたい、これもやりたい」という思いはあります。しかし、財源は限られていますので、「選択と集中」を基本としてメリハリをつけながら、全体のバランスと将来も考え、慎重に編成作業を進めているところです。

未来は希望と不安でできています。

未来は予測不能ですが、本市を取り巻く環境の変化に素早く対応し、赤ちゃんからお年寄りまで、老若男女全ての市民の不安は小さく、希望は大きく、未来へつないでいく。そういう市政運営を行うことが私の使命であると思っています。

本年も、市政の「継承」と「革新」を基本として、私の目指すまちづくりのキーワード「安全」「安心」「未来」のとおり、市民の安全を守り、安心を支え、希望の未来へとつなぐまちづくりに全力で取り組んでまいりますので、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

結びに、本年が市民の皆様にとりまして、幸多き素晴らしい年となりますよう心からお祈り申し上げ、新年のあいさつといたします。

令和6年1月1日

加須市長 角田 守良