大人のRSウイルス感染症

更新日:2024年06月11日

RSウイルス感染症とは

RSウイルス感染症は、すべての年齢層において鼻腔から咽頭までの上気道炎や気管から気管支、肺までの下気道炎を引き起こす代表的な呼吸器のウイルスです。

症状

RSウイルスに感染すると、典型的には4日~6日の潜伏期間を経て、発熱、鼻水といった風邪のような症状が現れ、多くは軽症で自然に軽快します。しかし、慢性呼吸器疾患や心疾患等の基礎疾患を有する高齢者においては、ウイルスが肺炎等を引き起こし重症化する場合があるといわれており、介護施設などの集団発生が問題になる場合があります。

感染経路

RSウイルスの感染経路は、接触感染と飛沫感染になります。

接触感染

RSウイルスに感染してる人との直接の接触や、感染者が触れたことによりウイルスがついた手指や、日常的に触れる物(ドアノブ、手すり、机など)を触ったりすることによる間接的な接触により感染することを指します。

接触感染 接触感染ドアノブ

飛沫感染

RSウイルスに感染してる人が咳や、くしゃみ、会話などにより生じた飛沫により感染することを指します。

飛沫感染 飛沫ウイルス

治療

特別な条件を満たす乳幼児に対する治療薬はありますが、成人には治療薬はなく、基本的には症状を和らげるための対症療法を行います。

予防

1 接触感染予防

流水・石鹸による手洗い、生活環境や手指のアルコール消毒などが重要です。

手指消毒     消毒 手指消毒

2 飛沫感染予防

鼻水、咳などの呼吸器症状がある場合は、マスクを使用することが大切です。

マスク

RSウイルスワクチン予防接種

令和5年9月に、60歳以上を対象とする組換えRSウイルスワクチン(グラクソ・スミスクライン:製品名アレックスビー筋注用、1回0.5ml筋肉内接種)が薬事承認されました。

注釈:RSウイルスワクチンは、任意接種となります。また、RSウイルスワクチン予防接種費用の助成は行っておりません。接種を希望のされる場合は、かかりつけ医へご相談ください。

関連するホームページ

予防接種による健康被害救済制度

RSウイルスワクチンの予防接種は任意接種のため、健康被害が生じた場合は「独立行政法人医薬品医療機器総合機構救済制度」による救済対象となります。

申請に必要な手続きなどについては、独立行政法人医薬品医療機器総合機構へお問い合わせください。

この記事に関するお問い合わせ先

健康スポーツ部 いきいき健康医療課(加須保健センター内)

〒 347-0061
埼玉県加須市諏訪1丁目3番地6
電話番号:0480-62-1311 ファックス番号:0480-62-1158
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