子宮頸がん予防ワクチンの予防接種機会を逃した方への対応(キャッチアップ接種)について

更新日:2025年04月14日

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の接種は平成25年4月1日より、予防接種法に基づく定期の予防接種となりました。

しかし、専門家による検討会においてHPVワクチンとの因果関係が否定できない持続的な疼痛が接種後に見られたことから、『定期接種を積極的に勧奨すべきでない』とされ、平成25年6月14日付厚生労働省の勧告により、市は積極的な勧奨を差し控えていました。

令和3年11月12日に開催された専門家による検討会において『HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められない』ことや、『接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回る』ことが認められ、『積極的勧奨を差し控えている状態については終了させる』ことが妥当とされました。これを受けて、厚生労働省より令和3年11月26日付で通知が出され、個別の勧奨を再開することとなりました。

また、令和3年12月23日に開催された国の審議会の中で、積極的な勧奨の差し替えにより接種機会を逃した方への対応について協議され、厚生労働省より令和4年3月18日付で通知が出されました。

キャッチアップ接種対象者

【令和4年度から令和6年度】

積極的勧奨の再開に伴い、接種機会の確保の観点から、平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの女子を対象に、キャッチアップ接種が行われました。
 

【令和7年度】

次の2つを満たす方

  • 平成9年4月2日生まれから平成21年4月1日生まれの女性
  • 令和4年4月1日から令和7年3月31日までに、HPVワクチンを1回以上接種した方

注釈: 令和7年4月1日から令和8年3月31日まで、残りのHPVワクチンも無料で接種できます。
 

接種期間(条件付き延長)

令和4年4月1日から令和7年3月31日でしたが、条件付きで令和7年4月1日から令和8年3月31日まで延長になりました。

条件:平成9年4月2日から平成21年4月1日生まれの女子で、令和4年4月1日から令和7年3月31日までに、1回以上、HPVワクチンを接種した方

接種費用

無料
 

接種方法

医療機関に予約をし、母子健康手帳と予診票を持参し接種します。

予診票をお持ちでない方

再交付しますので、転入や紛失等で予診票をお持ちでない方は、母子健康手帳をお持ちのうえ、加須市役所すくすく子育て相談室(加須市役所5階)又は各総合支所福祉健康担当へお越しください。

なお、各総合支所で申請した場合は、基本的に郵送(申請から1~2週間程度)でお渡ししますが、お急ぎの場合は即日交付も可能です。

お持ちいただく書類等
お持ちいただく書類等 持ち物
接種者に関する次のもの
  • 母子健康手帳
  • マイナンバーカード
  • 又は通知カード
申請者の本人確認書類 委任状
申請者 (1) 18歳以上の方 -
(2) 18歳未満の接種者の親権者等 -
(3) (2)以外の親族等

接種場所

市内委託医療機関

市外(埼玉県内)委託医療機関

『埼玉県住所地外定期予防接種相互乗り入れ接種医療機関』であれば、市内と同様に接種できます。協力医療機関については、埼玉県医師会ホームページの『住所地外定期予防接種相互乗り入れ一般』の接種協力医療機関名簿で確認できます。

県外での接種を希望する場合

接種日に加須市が発行する予防接種依頼書が必要です。予防接種依頼書の作成には、申請が必要で、申請後2週間程度で発行します。希望される方はすくすく子育て相談室にご連絡をお願いします。

予防接種依頼書に基づく予防接種費用は自己負担となりますが、後日申請をしていただくことで払い戻し(上限あり)を受けることができます。

接種回数と間隔

ワクチンには3種類あり、原則として同じワクチンを3回接種します。
令和5年4月からサーバリックス(2価)とガーダシル(4価)に加えて、シルガード9(9価)も公費で接種できるようになりました。

注釈:

  • すでに2価又は4価を1~2回接種している場合、接種医と相談のうえ、残りの接種に9価を選択することも可能です。なお、2価から4価への変更及び4価から2価への変更は認められていません。
  • 初回接種から3回目までは6か月程度を要しますので、計画的に接種をしてください。

 

標準的な接種間隔

ワクチンの種類 1回目 2回目 3回目
サーバリックス(2価) 初回 1回目の1か月後 1回目から6か月後
ガーダシル(4価) 初回 1回目の2か月後 1回目から6か月後
シルガード9(9価) 初回 1回目の2か月後 1回目から6か月後

サーバリックス(2価)

2回目は、1回目から1か月以上の間隔をおけば接種できます。
3回目は、1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上の間隔をおけば接種できます。

ガーダシル(4価)

2回目は、1回目から1か月以上の間隔をおけば接種できます。
3回目は、2回目から3か月以上の間隔をおけば接種できます。

シルガード9(9価)

2回目は、1回目から1か月以上の間隔をおけば接種できます。
3回目は、2回目から3か月以上の間隔をおけば接種できます。

対象の方は、以下のリーフレット等をよくご覧の上、ワクチンの有効性及び安全性、リスク等について十分に理解したうえで接種を受けてください。

他のワクチンとの接種間隔

HPVワクチンは不活化ワクチンのため、コロナワクチン以外のワクチンとは接種間隔に制限はありません。
しかし、コロナワクチンとは互いに片方のワクチンを接種してから2週間以上の間隔をあけることが必要です。

接種を受けた方へ

接種後は体調の変化がないか十分注意してください。気になる症状が発生した場合は、接種した医療機関やかかりつけ医で診察を受けてください。

各都道府県に「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関」があります。受診については、接種を受けた医師又はかかりつけ医に相談してください。
 

子宮頸がんワクチンに関する相談窓口

感染症・予防接種相談窓口

HPVワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他の感染症全般について、相談ができます。

電話番号: 03-5276-9337

受付時間: 平日9時~17時(土曜、日曜、祝日、年末年始は除く)

注釈: 行政に関するご意見・ご質問は受け付けておりません。
注釈: 本相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間業者により運営されています。

HPVワクチン接種に関する無料オンライン相談

埼玉県産婦人科医会では、HPVワクチンやワクチン接種前後の不安や疑問についての相談窓口を開設しています。オンライン相談は、アプリから24時間予約可能で、スマートフォンやパソコンの画面を通じて、HPVワクチンや子宮頸がんに精通した専門の産婦人科医師が無料で相談をお受けしています。(接種後の体調の変化や症状のある方は接種を受けた医師、又はかかりつけ医にご相談ください。)

対象:埼玉県在住の方

費用:無料(1回あたり30分までとなります。)

相談内容:

  1. HPVワクチン接種前の不安、疑問などの相談
  2. HPVワクチン接種後の不安、疑問、定期検診などに関する相談

受付時間: 火曜日、水曜日、木曜日(詳細及び最新の情報は下記リンク先でご確認ください。)

関連情報

この記事に関するお問い合わせ先

こども局 すくすく子育て相談室(本庁舎5階)

〒 347-8501
埼玉県加須市三俣二丁目1番地1
電話番号:0480-62-1111(代表) ファックス番号:0480-61-3471
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