若い世代からの健康管理「プレコンセプションケア」について

更新日:2024年11月19日

「プレコンセプションケア」とは?

プレコンセプションケアとは、「妊娠前からのケア」を意味します。希望する方が妊娠・出産を実現できるよう、若いうちから妊娠・出産や自身の健康に関する正しい知識を持ち、自身の健康管理を意識することで、生涯にわたって「質の高い生活」を送ることにつなげるヘルスケアの概念を指します。

WHO(世界保健機関)では、プレコンセプションケアを「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」と定義しています。

はじめてみよう〜プレコンセプションケア〜

プレコンセプションケアは妊娠だけに関わる話ではありません。若い世代が自ら健康管理できるようになることは、生涯にわたって「質の高い生活」を送ることにもつながります。

(1) 適正体重を維持しよう

18歳以上の適正体重の範囲は、BMI※値で18.5〜24.9と言われています。やせ(18.5未満)も肥満(BMI25以上)も不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。

また、やせ(18.5未満)は、貧血や骨密度の低下も引きおこし、肥満(BMI25以上)は、糖尿病や高血圧などの病気につながります。

適正範囲に収まるよう体重をコントロールすることが大切です。

注釈:BMI=体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)

(2) 栄養バランスを整えよう

1日3食きちんと摂り、できるだけ栄養バランスが整うように心がけましょう。

葉酸は胎児の発育に欠かせないビタミンで、妊娠前から妊娠初期にかけて葉酸をとることで、胎児の神経管閉鎖障がいの発症リスクを減らせるいわれています。葉酸はブロッコリー、ほうれん草、納豆などに多く含まれています。

(3) 適度な運動を

1週間あたり150分程の運動を目指しましょう。運動不足の方は、今よりも毎日10分長く歩くなど、身体活動量を少しでも増やしてみましょう。

(4) 禁煙・受動喫煙を避けよう

たばこは、がんや心臓病など多くの病気を引き起こすばかりか、男女ともに不妊のリスクを高め、胎児の発育にも影響します。また、受動喫煙も健康に影響があるので、パートナーや身近な人にも禁煙をお願いしましょう。

(5) アルコールは控えめに

適度な飲酒量をこころがけましょう。

(6) ストレスを溜め込まない

過度なストレスは、ホルモンバランスの乱れや不安や抑うつの原因になります。自分に合ったストレスの発散法を見つけましょう。自分に合った発散法を、複数持っておくことが大事です。

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