令和5年10月
広報かぞ『市長コラム』10月分
「埼玉一の米どころ」加須市では、稲刈りが最盛期です。
8月末に今年のJAほくさいのお米の買い上げ金額の発表と等級の初検査がありました。買い上げ金額は60キログラムあたり一般コシヒカリ(1等)が11800円で昨年同時期より2500円上がりましたが、7月の出穂期の猛暑の影響もあり等級は「3等」がほとんどでした。
さて、お米を作るには、八十八の手間がかかりますが、経費はどのくらいかかるのでしょうか?関東農政局管内のデータでは60キログラムあたり種苗や肥料、水利費、賃借料、物件費、労働費等の合計で約16000円の生産コストがかかるとなっています。
写真のグラフの上の青い線が生産コスト、下の赤い線がJA買い上げ金額の推移です。お米農家にとってはコストと売値の乖離、赤字です。通常の流通ルートはJA⇒卸売業者⇒小売店⇒消費者ですが、JAを通さず直接卸売業者へ、あるいはインターネット販売などで直接消費者へという流れもあるようです。
インターネットで見てみると生産コストを上回る値段で取引されているお米もあります。ブランド化が奏功しているものもあり9月に開催した東京日本橋での「どんとこい!かぞフェア」では、北川辺コシヒカリも人気でした。
春の水を張った田んぼも一面の緑も黄金の稲穂も、市の面積の半分を占める水田の景観とそこから実るお米は、加須市の自慢であり誇りです。田んぼは環境や防災にも大きく貢献しています。
農業都市加須、皆でこの財産を活用しながら守ってまいりましょう。
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更新日:2023年10月06日