長雨・日照不足に対する農作物の技術対策について

埼玉県農林部からのお知らせ

長雨・日照不足に対する農作物の技術対策として、埼玉県農林部から以下のような通知がありました。

 

長雨・日照不足に対する農作物の技術対策

 

7月22日熊谷地方気象台発表の埼玉県気象情報によると、「曇りや雨の日が多いため、日照時間が少なく、降水量の多い状態が続いている。この状態は今後10日間程度続く見込み。」とのことです。

ほ場条件と気象情報に留意し、天候の合間を縫って速やかに作業ができるよう事前準備をして以下の対策を行ってください。

 

水 稲

1 病害虫防除所が発表するいもち病(葉いもち)感染好適日条件出現状況に留意し、水田を観察して初期の病斑を見つけたら速やかに防除を行う。特に、いもち病常発ほ場では、防除を徹底する。また、追肥等による窒素過多に注意する。

2 中干しが困難なので、1株20本程度の茎数が確保できたら速やかに止水する。

3 穂肥施用時期のほ場では、気象情報に留意し、天候の合間を縫って適切に施用する。

 

野 菜

◎野菜共通

1 曇雨天時の摘葉や芽かきは、病害の感染を助長するため極力避ける。

2 樹勢を維持し生理的落果や病害虫の発生を予防するため、天候を勘案しながら老化葉は除去する。

3 天候やほ場の状態を勘案しながら、病害虫の薬剤防除を行う。

4 追肥は1度に多量に行わず、生育状況を観察しながら数回に分けて適量を施用する。

 

◎ねぎ

1 定植が遅れている苗は排水対策を行うとともに、疫病などを対象に薬剤防除を行う。また、老化苗は移植時に選別し健苗を移植する。

2 土壌水分が過多な場合は、無理な土寄せは避ける。

3 黒斑病、白絹病などを対象に薬剤防除を行う。

 

◎なす

1 灰色かび病、褐色腐敗病などを対象に薬剤防除を行う。

2 摘葉や摘果した葉や果実は、ほ場外に搬出して処分する。

 

◎いちご(育苗)

1 軟弱徒長や根傷みを防ぐため、親株床や鉢土の表面が乾くまでかん水は極力控える。

2 ハウス内が過湿にならないよう、換気扇や循環扇を積極的に活用し換気を行う。

3 曇雨天時は遮光資材を巻き上げ(あるいは撤去)、可能な限り日射を確保する。

4 軟弱徒長気味の苗は、急激な日射に遭遇すると萎れが発生するので管理に十分注意する。

5 炭そ病、うどんこ病を対象に薬剤防除を行う。

 

果 樹

◎果樹共通

1 滞水しやすいほ場は、明渠による排水対策を講じ、根の活力低下を防ぐ。

2 天候の状況を勘案しながら、可能な限り防除暦に沿って防除する。

 

◎なし

1 黒星病の発病葉・発病果は摘除し、ほ場外へ搬出して処分する。

2 梅雨明けまでは、黒星病、輪紋病対象の農薬を10日間隔で散布する。

3 豊水に、みつ症発生の可能性があるため、収穫始めには果肉の状態をよく確認して

出荷する。

 

◎ぶどう

1 黒とう病の罹病果実や罹病葉、罹病新梢は有力な伝染源となるため、ほ場外へ搬出して処分する。

2 梅雨明けまでは、ボルドー液等の殺菌剤を10日間隔で散布する。

 

花植木

1 露地栽培では過湿により、根張りの悪化や下葉の黄変や枯れ上がりが心配されるため、排水対策(明渠)を徹底する。

2 施設栽培では過湿により灰色かび病などの病害の発生が助長されるので、循環扇等利用し、雨天でも換気を行うとともに、施設周囲に排水溝を設置し排水対策を行う。

3 軟弱ぎみに生育した場合は、可能な限り光に当てて追肥は控える。

 

1 摘採や整枝後に輪斑病が発生しやすくなっている。天候回復後、発生が多い茶園では速やかに防除対策を実施する。また、炭疽病の発生も助長されているため、二番茶残葉の発生が多い茶園では、夏芽の萌芽期に防除対策を実施する。

2 雨や曇りの日が多くチャノホコリダニの発生が助長されている。とくに手摘み園等の新芽における発生に注意し、被害が多く認められる茶園では防除対策を実施する。

 

◎農薬はラベルに記載されている適用作物、使用時期、使用方法等を十分確認の上、最終有効年月までに使用してください。

◎農薬の使用に際しては、以下のホームページで御確認ください。

 

更新日:2020年08月11日